YouTubeの切り抜き動画で収益化できるなら、動画を作ったことがない初心者でもチャンネル開設して稼げるのでは?と考える方もいらっしゃるでしょう。
実際、YouTubeでは切り抜きチャンネルが多数開設されています。
このページでは、YouTube切り抜きで収益化して稼げるのかといった疑問点から、実際に収益を得る仕組みや流れまで、まとめて分かりやすく解説します。
YouTube切り抜きチャンネルで収益化を目指す際のヒントにしてください。
YouTubeの「切り抜き」とは?
YouTubeの切り抜きとは、YouTubeライブ等の動画コンテンツの一部分をピックアップして再編集した動画のこと。1時間、2時間といった長尺で行われたライブ配信や複数の動画から、テーマを絞って要点をまとめた、いわばダイジェスト版のようなものです。
YouTubeで切り抜きといえば、ひろゆきさんや朝倉未来さん、ホリエモンさんの動画がよく登場していますね。
YouTubeの切り抜きは収益化しても儲からない?
結論からいえば、YouTubeの切り抜きチャンネルを開設し、収益化して稼ぐことはできますが、100%儲かるというわけではありません。
いまさら切り抜きチャンネルを始めても儲からないのでは?と考える方もいらっしゃるでしょう。ここでは切り抜き動画で収益化するにあたっての不安点について、1つずつ見ていきましょう。
いまさらじゃない?YouTube切り抜きはニーズあり
YouTubeの切り抜き動画を好んで見るユーザーは非常に多く、切り抜きのジャンルにもよりますが、一定のニーズがあります。
人気の切り抜きチャンネルを生み出すことができれば、稼ぐことも可能です。
ただし、注意点やリスクはあります。各種ルールや仕組みなども把握したうえで取り組みましょう。
切り抜きは違法?
切り抜き動画は、YouTube等ですでに公開されている動画をダウンロード、再編集してアップロードするため、著作権に違反するのでは?といった疑問がありますよね。
YouTubeで公開されていても、動画製作者に著作権の権利があり、その権利は著作権法によって守られています。
そのため、権利者に無断で切り抜き動画を作成して配信すれば、場合によってはYouTubeの利用規約に違反したり、著作権者から著作権法違反で訴えられる可能性もあるのです。
ですが、YouTubeで切り抜き動画を配信することを許可しているYouTuberも複数存在します。権利者が許可している場合であれば、違法となることもなく、安心して切り抜き動画を投稿することができます。
激戦区での収益化は難易度高め
YouTubeの切り抜きチャンネルでは、すでに競合がひしめく激戦区があります。
例えばひろゆきさんの切り抜きチャンネルは参入者が非常に多く、チャンネル検索すれば無限に表示されます。ですが、残念ながら、その中で大きな金額を稼ぎ出しているチャンネルはごくわずか。チャンネル登録者数が0から数十といったチャンネルが大半を占めているのです。
このように、どんなにニーズのあるジャンルであっても、すでにライバルが多く参入しているところで初心者が収益化を目指すのは、かなり難易度が高いといえるでしょう。
YouTube切り抜きの収益はどれくらい?
YouTubeの切り抜きで人気ランキング上位に登場するようなチャンネルでは、何千万単位の年収を上げています。
例えば2023年1月某日時点、YouTuberランキングサイト「Tuber Town」の「切り抜きYouTubeチャンネル人気ランキング」で第1位となっていた浅倉未来さんの切り抜きチャンネルでは、再生回数が約7.5億回で、推定年収8,500万円超となっていました。
切り抜きチャンネルでこれだけの収入が得られるとは、驚きですよね。
ですが、YouTubeで収益化できたとしても、すぐに万単位の収益が得られるわけではありません。
収益化できたとしても、最初は数百円、数千円からのスタートです。そこから継続投稿してチャンネル登録者数や再生数を伸ばしていくことで、万単位、数十万単位と広告収入を伸ばしていける可能性が出てくるわけです。
切り抜きチャンネルで一定の収入を得るのは簡単なことではありませんが、諦めず地道に動画投稿を継続できれば、期待する収入に一歩ずつ近づくことができます。
YouTubeに切り抜きを収益化するメリット・デメリット
YouTubeで切り抜きを収益化するメリットとデメリットについても、見ておきましょう。
YouTubeの切り抜きで収益化するメリット
YouTubeで切り抜きチャンネルを開設して収益化するメリットは、何より手間が軽減できることです。
自身で動画を作成する場合は、企画からシナリオ作成、撮影、素材集め、動画編集など様々な作業が必要となります。外注化すればコストもかかりますよね。
ですが、切り抜きチャンネルであれば、すでに存在する動画から必要な個所を抜き取って再編集する作業がメインとなりますので、作業効率が非常に高いのです。
しかも、人気のコンテンツを選んで切り抜くため、需要があることも分かっています。
こうした環境で新たなコンテンツを生み出せるため、続けやすいですし、メンタルも保ちやすく、収益化しやすく稼ぎやすい方法といえるでしょう。
編集作業がメインとなるため、編集の技術力も身に付き、将来的には切り抜き編集の依頼を受けて稼ぐことも可能です。
YouTubeの切り抜きを収益化するデメリット
YouTubeで切り抜き動画を収入源とすることには、デメリットもあります。
切り抜きチャンネルを開設しても、必ずしも収益化できるとは限りません。収益化するためには18歳以上でかつ以下の条件を満たし、審査通過しなければならないのです。
- チャンネル登録者数1,000人以上
- 過去12ヶ月の総再生時間4,000時間
YouTubeでの収益化の条件について、詳しくは以下のページで解説しています。
YouTubeでの切り抜きチャンネルの運営には、もう1つ大きなリスクがあります。それはYouTuberの方針転換で、切り抜きが突然NGとなることです。
実際、2022年11月には中田敦彦さんが、2023年1月にはヒカルさんが、それぞれ切り抜き動画を禁止とする方針転換を発表しています。ヒカルさんについては、猶予期間を経て2023年4月以降、切り抜き動画を完全にブロックするとのことです。
禁止とする理由については、中田さんもヒカルさんも、自身のチャンネルにとってメリットがないこと、むしろ釣りのタイトル等によってマイナスの印象を与えてしまうなどデメリットが多いことを挙げていました。
YouTubeの切り抜きチャンネルは、あくまでも権利者の許可ありきの運営となるため、こうしたリスクがあるのは避けようがありません。
切り抜き動画を作成するときは、権利者であるYouTuberに迷惑や悪影響を及ぼすことのないよう注意したいですね。
YouTube切り抜き動画で収益を獲得する仕組みを知ろう
切り抜き動画でYouTubeの広告収益を得るまでの大まかな流れは、以下のとおりです。
- コンセプトを決めてチャンネルを開設
- 切り抜きたい動画の権利者に許可をとる
- 切り抜く動画をダウンロードする
- 動画を切り抜いて編集する
- 動画を自身のチャンネルにアップロードする
- 投稿を重ねてYouTubeでの収益化条件を達成する
- YouTubeに収益化申請する
- 収益化が承認される
- 権利者に報告して収益分配等の手続きを行う
- 収益獲得
まずはどの動画を切り抜いて、どのような切り抜きチャンネルにしていくのかを決めましょう。
チャンネルを開設したら、収益化条件達成を目指して動画を複数アップロードしていきます。
収益化条件をクリアしたらYouTubeに申請し、承認が得られたら次は動画の権利者に報告して、収益分配や手続きの指示を受けましょう。
このステップをクリアすれば、晴れてYouTubeでの広告収益が得られるようになります。
YouTube切り抜きを許可している人・チャンネルは?
YouTubeで切り抜きを許可しているYouTuberやチャンネルは複数存在します。
例えば以下のようなチャンネルでは、株式会社東京産業新聞社運営のガジェット通信を通じて申請可能です。
- ひろゆき
- 岡田斗司夫
- 堀江貴文 ホリエモン
- 三崎優太 青汁王子
- 宮迫ですッ!【宮迫博之】
- ABEMA 格闘CH【公式】
- 令和の虎CHANNEL
- 公式【蝶野チャンネル】CHONO Network
このほか、マルチチャンネルネットワーク(MCN)の「UUUM」やVtuber事務所「ほろらいぶ」では、二次創作ガイドラインを設けて申請を受付けています。
公式で申請を受付けていない場合には、直接権利者に問い合わせてみる方法もあります。
切り抜きは、元動画の知名度アップやチャンネル登録者数アップに貢献してくれる側面もあり、快くOKしてもらえる可能性もあるので、積極的にアプローチしてみましょう。
YouTube切り抜きで収益化にチャレンジしてみよう!
YouTubeでの収益化にはクリアすべき条件があり、自分の力だけではなかなか達成が難しく、挫折してしまうYouTuberも少なくありません。
そんな中で注目されている切り抜きチャンネルですが、注目度の高い優良な素材を活用できるため、収益化までの道のりを大幅に短縮、効率化できます。
YouTubeの切り抜きにはデメリットもありますが、参入ジャンルを吟味すればライバルが少ない場所で戦うことも可能です。
ひろゆきさんの切り抜きのようにライバルが数千人もいる場所ではなく、これから伸びそうなチャンネルを狙って挑戦してみるといいでしょう。