YouTubeで再生数を伸ばすためには、関連動画の仕組みを知っておくことが非常に重要です。
同じチャンネル内ではもちろん、他のチャンネルの動画を視聴しているユーザーにも関連動画として注目してもらえるように、戦略的にコンテンツを積み上げていきたいですね。
このページでは、YouTubeの関連動画に表示される仕組みを中心に詳しく解説します。
YouTubeの関連動画への表示機会を増やし、再生数や視聴時間、チャンネル登録者数も増やしていきましょう。
YouTube「関連動画」とは?
YouTubeの関連動画とは、視聴者が視聴中の動画横に表示される、いわばYouTubeのおすすめ動画。
関連動画は、ユーザーの好みや関心のあるジャンル等によって表示されるコンテンツが異なります。
YouTubeの関連動画は、ユーザーの過去の再生履歴等を基にYouTube独自のアルゴリズムによって視聴者ごとのニーズに添ったものが選出され、少しでも長くYouTubeを楽しんでもらうために表示されるものです。
関連動画にチャンネル内のコンテンツが多く表示されるようになれば、視聴者の目に留まる機会が増え、再生数増につながり、チャンネル登録者数アップにも役立ちます。
YouTubeの関連動画に表示される仕組み
YouTubeの関連動画は、「視聴者が次に見たいであろう」とYouTubeのアルゴリズムによって判断された動画が視聴される可能性の高い順に上位表示される仕組みです。
YouTubeが視聴者におすすめする動画を選出するために考慮される要素は、主に以下の2点です。
- 視聴者が現在視聴している動画
- 視聴者が過去に再生したことのある動画
これらのデータは、ユーザーがYouTubeにアクセスした際に表示される動画にも影響します。
ユーザーの趣味嗜好に合わせて、YouTubeが最適なコンテンツをおすすめしているわけですね。
YouTubeにアクセスしたときに好みの動画が表示されれば、視聴者の利便性を高めることになり、それはYouTubeにとってもプラスになるのです。
YouTube関連動画対策5つの戦略
では、YouTubeで関連動画として露出を増やし、多くのユーザーにアピールしていくためにはどうしたらいいのでしょうか。
できることは複数ありますが、ここでは特に重視すべき以下の5つの戦略を紹介します。
- 関連動画を自身でアピール
- 再生リストの作成
- 終了画面の追加
- 情報カードの設定
- ハッシュタグ設定
1つずつ詳しく見ていきましょう。
関連動画を自身でアピール
チャンネルの中で関連する動画を自分で紹介する方法もいくつかあります。
- 動画内で伝える
- 動画に画像リンク等を貼る
- 概要欄にリンクを貼る
動画を1つ視聴してもらったあとに、関連性の高い動画を作成しておけば、そちらも合わせてアピール可能となります。
続けて関連する動画を見てもらうためには、その存在をまずは知ってもらい、視聴者の行動を促すための施策が必要です。
関連する動画を作っていても視聴者が知らなければないのと同じ。ユーザビリティを高めるためにも、積極的にアピールしていきましょう。
関連動画をアピールすることで、個々のコンテンツごとに戦うのではなく、団体戦で戦うことができます。複数の価値あるコンテンツで、総合的にアピール度を高めていけるわけです。
再生リストの作成
YouTubeには、「再生リスト」機能があります。
再生リストというのは、チャンネル内の複数のコンテンツをまとめたもの。
例えばチャンネルで1つの動画の再生数や視聴時間だけが伸びているような場合、その人気動画とその他関連する動画を組み合わせて再生リストにすることで、YouTubeからの評価アップや、視聴数アップにも役立ちます。
再生リストは、YouTube Studioの画面左サイドの①[再生リスト]メニューを開き、画面右上の②「新しい再生リスト」をクリック。
続いて、①再生リストのタイトルを入力して②[作成]をクリックして、リストに入れる動画を選択。
再生リストのタイトルは、ターゲットに響くワードで内容が伝わるようにしっかり検討しましょう。インパクトが大事なのは、通常の動画のタイトル付けと同じです。
再生リストを作成し、魅力的なタイトルを作成するためには、コンテンツづくりからの明確なターゲティングの設定が欠かせません。ターゲット層を決めて、その層に響く再生リストを構築しましょう。
終了画面の追加
YouTube動画には、終了画面を追加可能。
終了画面には、以下の要素から最大4つまで入れられます。
- 関連動画
- 再生リスト
- チャンネル登録への誘導
- 別チャンネルの紹介
- リンク
動画を最後まで見てくれた視聴者であれば、終了画面に表示される関連動画や再生リストに興味をもってもらえる可能性も高まります。
終了画面の設定は、YouTube Studioにログインし、画面左サイドの①[コンテンツ]メニューをクリックして、終了画面を設定したい②動画のサムネイルをクリックします。
次に、画面左サイドの①[エディタ]メニューをクリックすると、動画エディタ画面になるので、そこで②[終了画面]をクリック。以下のとおり③6つのメニューが表示されます。
- テンプレートを適用
- 動画
- 再生リスト
- 登録
- チャンネル
- リンク
ここからお好みの設定を選び、関連性の高いコンテンツをアピールしましょう。
「リンク」メニューについては、YouTubeパートナープログラムに参加しているユーザーのみ外部webサイトへのリンクを作成可能です。利用できない場合は、リンクメニューがグレーアウトしています。
YouTubeパートナープログラムとは、YouTubeで収益化するために参加するプログラムのことです。
情報カードの設定
YouTubeの動画再生中に、画面上に情報カードを表示させることができます。
動画の内容に関連性の高い情報カードを表示させることで、チャンネル内の回遊をサポートしながら、複数の視聴を促す効果が得られます。
情報カードの設定は、YouTube Studioにログインし、画面左サイドの①[コンテンツ]メニュー→情報カードを追加する動画の②サムネイルをクリックします。
左サイドの[エディタ]メニューをクリックし、[情報カード]のメニューをクリック。
- 動画
- 再生リスト
- チャンネル
- リンク
これらのメニューが表示されるので、お好みで設定します。動画のタイムラインで表示の調整を行い、1本の動画に最大5枚の情報カードを追加可能です。
「リンク」のメニューは、YouTubeパートナープログラムに参加しているユーザーのみ利用可能で、情報カードから外部へのリンクを貼ることができます。利用対象外の場合、リンクのメニューはグレーアウトしています。
ハッシュタグ設定
ハッシュタグとは「#」を付けたキーワードのことで、そのキーワードに関連するコンテンツとしてYouTubeやGoogleに認識してもらい、ユーザーが検索したときに見つけやすくなる効果があります。
動画と関連する適切なハッシュタグを設定しましょう。関連性のないワードや、あまりに多くのハッシュタグを設定するとマイナスに働くこともあるので注意が必要です。
YouTubeのハッシュタグ設定については、以下の記事で詳しく説明していますので、こちらもあわせてご覧ください。
YouTube関連動画とアナリティクス
YouTubeチャンネル内の動画が関連動画としてどの動画から流入し、どれくらい視聴されているか、YouTubeのアナリティクスで詳しいデータを見ることができます。
データの見方は、YouTube Studioにログイン→画面左サイドの[コンテンツ]メニューをクリック。チェックしたい動画のサムネイルにカーソルを合わせると表示されるグラフ型のアイコン(アナリティクス)をクリックします。
動画の分析情報のページで①「リーチ」のタブを開き、「この動画がおすすめに表示されているコンテンツ」の欄にある②「詳細」の青文字をクリックすれば、どの動画から関連動画として表示され、どれくらい視聴してもらえたのか、トラフィックソースをチェックできます。
関連性が高い動画があるのに流入が少ない、視聴回数が少ないなどといった場合は、関連動画としてのアピールが十分にできているか、エンゲージメントを最大化できているか、分析や見直しが必要です。
関連動画のアピールはできているのに再生数が伸び悩んでいる場合は、コンテンツの内容がターゲットのニーズに応えるものとなっているか、見直しや改善が必要な場合もあるでしょう。
視聴者のニーズに添ったコンテンツ群でチャンネルをアピールしよう
YouTubeで成果を出すために最も重要なことは、視聴者のニーズを理解し、そのニーズに合ったコンテンツを積み上げていくことです。
ターゲットに喜んでもらえるコンテンツを積み上げ、団体戦で強力にアピールしていきましょう。