YouTubeに4Kの動画をアップロードしたはずなのになぜか画質がひどい、何か失敗しちゃったのかな?なんて悩んでいませんか。
こちらではYouTubeの動画アップロードで画質がひどいとお悩みの方へ、その解消方法など、詳しくわかりやすくご紹介します。
【YouTube】4Kでアップロードしたのに画像が悪くなる理由
最初にお伝えしたいのは、4Kで動画をアップロードした場合、それが正常にアップロードされるまでには一定の時間が必要であるということ。
4K画質のためアップロードに時間がかかっている
4Kなど高画質の動画を処理するのには時間がかかります。YouTubeでは、動画を迅速にアップロードできるように、まず最初は低解像度で処理をします。
一旦低解像度で処理をしておいて、それから高解像度に処理を進めるのです。そのため、アップロードしてすぐは高画質での再生には対応できず、その間は低画質で再生されることとなります。
時間が経過すれば画質が改善される
YouTubeヘルプには高画質の動画アップロードについて、
長さが60分でフレームレートが30fpsの4K動画の場合、高解像度処理が完了するまでに最長で4時間かかることがあります。
と記載があります。同条件下であればほんの15分の動画でも、単純計算で処理完了までに1時間はかかることになります。
しばらくの間低画質で再生されるのは、高画質ゆえの仕組みなんですね。
この動画を処理する時間は、解像度だけでなく、動画の長さやフレームレートなどによっても大きく変わるので、予想以上に時間がかかることも。
YouTubeでは、この処理時間中の低画質が気になるユーザーに対して、高解像度処理が完了するまでは限定公開にしておくことを推奨しています。
いずれ、アップロード後に画質が悪いという件については、とにかく処理が完了するまで待つ、もしくは、アップロードする動画の解像度やフレームレートを下げたり、動画を短くしたり、といった対処法しかないということです。
動画の高解像度処理の完了を確認する方法
動画の高解像度処理には高画質、長尺の動画であるほど時間がかかりますが、一体いつまで待てばいいのか、実際処理が終わったのか、確認したいこともあるでしょう。
この処理が完了したかどうかは、再生時に表示される解像度の選択肢で判断することができます。
手順としては、
- チェックしたい動画の再生ページを開く
- 再生画面下に表示されている設定アイコンをクリック
ここで、画質の選択肢に高画質のものが表示されれば、高解像度処理は完了しているということ。低画質の選択肢しかなければまだ処理中で、高画質ではまだ見れない状態だということがわかります。
YouTubeの再エンコードによる画質低下
YouTubeに動画をアップロードすると、YouTube側でエンコードを行います。この際、アップロードした動画の解像度などにより画質が悪くなることがあります。
再エンコードとは?
エンコードというのは、動画の容量を軽くするために行う圧縮や変換処理のこと。
動画コンテンツは非常に容量が大きいので、多数の動画を管理するYouTubeでは欠かせない処理なのです。
1080pなどは画質が低下する可能性あり
YouTubeの再エンコードでは、
- AVC
- VP09
- AV01
これらの動画コーデックによって動画が変換されます。
AVC<VP09<AV01と、AV01が最も高画質で、YouTubeによって必要に応じた再エンコードが行われます。
このコーデックによる違いについては専門的で非常に難解、かつ複雑なのでここでは割愛しますが、この再エンコード処理によっては画質が悪くなったと感じられるケースもあるということです。
なお、アップロードの際にどのコーデックで変換が行われるかは、あくまでもYouTube側が判断するもので、ユーザーが指定することはできません。
自分の動画がどのコーデックで変換されているか確認する方法
自分では選べませんが、アップロードした動画がどのコーデックで変換されているのか確認するのは簡単です。
まず最初にYouTubeの画面で、確認したい自分の動画をクリックします。
コーデックを確認したい動画の再生画面上で、右クリックするとメニューが表示されるので、「詳細統計情報」を選択。
英数字の表示が出るので、この中の「Codecs」という項目をチェックします。AVCで変換されていれば以下のように表示されます。
PV09の場合の表示
AV01の場合の表示
このように、それぞれ確認することができます。例えば1080pの解像度でアップロードしてAVCで変換されていれば、画質が落ちる可能性があります。これは4Kで動画をアップロードすることで改善可能です。
自分のYouTube視聴設定による可能性もあり
これらを確認して納得する理由があれば良いのですが、4Kでアップロードしてるのにやっぱり画質が悪い!という場合、もしかしたら自分の視聴設定が邪魔をしている可能性があります。
動画を見る際は、高解像度であればあるほどデータ容量を消費し、通信制限にかかる可能性も高いですよね。
その対策として、自分で動画の画質を下げていれば、画質も良くないでしょう。
現在の設定状況は、動画再生中に歯車型の設定アイコンから進み、画質設定に進み確認しましょう。スマホの場合は、動画再生中に右上に表示されている3点アイコンをタップして、画質・自動設定で進めば確認できます。
高画質にこだわるなら4Kでアップロードしよう
4Kで動画をアップロードしたはずなのに、画像がひどい、という場合は、
- YouTube側で高解像度処理に時間がかかっている
- YouTubeによる再エンコードによる影響
- 動画視聴の設定によるもの
といった原因が考えられるので、それぞれチェックしてみましょう。
YouTubeの動画投稿で高画質にこだわるなら、4Kでアップロードするのがおすすめです。
4K動画を撮影するためには、4K対応のカメラで撮影する必要がありますが、あとはYouTubeにアップロードするだけ。
ただし、4Kで撮影した動画は、それだけでデータ容量も大きくなりますし、尺が長ければその分さらに容量が増し、アップロードには相応の時間がかかることは覚悟しておきましょう。その上で、YouTube側でも、高画質で正常に再生されるまで時間を要します。
あまりにデータが重いと、パソコンの低スペックや劣悪なネット環境では、アップロード自体難しいこともあります。
もしどうしてもアップロードが難しい場合は、動画を分割するなどして長さを調節したり、フレームレートや解像度を下げる工夫が必要。また、場合によってはPC環境やネット環境を整えるといった対応も必要でしょう。
4K対応の機材で撮影した美しい動画をスムーズに投稿、視聴者の快適性も高めてバッチリ収益化に繋げていきましょう。